禁煙をはじめて約5年が経過しました。もう「辞めた」と言ってもいいのかも知れませんが、初心を忘れないために誰かに聞かれたときは「禁煙5年目」と答えています。
当時はコロナ渦で、マスクや手洗い・うがいなど感染予防を意識していた時期だったことも影響しますが、心なしかここ数年は健康に過ごせているような気がします。
とはいえ、時折体調を崩してしまうと、日々健康でいられることのありがたさを改めて痛感します。
私の仕事では、さまざまな業種や企業の方々と接する機会がありますが、従業員自身が体調管理を重視し、健康づくりに取り組んでいる会社では、職場の雰囲気が明るく、みんな生き生きと仕事に取り組んでいるように思います。
さらに、そのような職場では会社の方針として健康づくりを推進し、健康管理に取り組めるための環境を整備しています。
例えば、非喫煙者や禁煙に挑戦した従業員に対して禁煙手当を支給する会社や、スマートフォンで確認できる万歩計を活用して歩数に応じて評価を加点する制度を導入している会社もありました。
自分の健康活動を誰かに評価してもらうことや数値として実感できることは、本人のモチベーション向上にもつながります。
健康経営は、会社が従業員の健康に配慮し、健康管理を経営的視点から考え、戦略的に実践することをいいますが、その効果は経営面においても大きな成果が期待されます。
労働人口の減少や働き方改革が進む中で、生産性の向上は欠かせない課題となっています。システムや設備の進化により結果的に生産性は向上しますが、それだけでは根本的な改善には至りません。生産性の向上に一番重要なことは機械でも技術でもなく、働く人の元気だと考えます。
従業員と会社が一体となって、身体的・精神的・社会的な健康を心がけ、これからの新たな課題に共に取り組んでいきましょう。協力体制を築くことで、持続可能な成長と健全な職場環境の実現につながると信じています。