コラム

Column

空き家問題と古民家の活用について

2025.09.24

今回のテーマ「空き家問題と古民家の活用について」としたのは、私の友人が民泊を始めるため、空き家(古民家)をリノベーションした時に、私が少しだけ手伝った(壁のペンキ塗り)ことが興味をもつきっかけとなり、コラムのテーマとしました。

空き家問題

少子高齢化が進み、使われなくなった住宅が各地に増加し、地方のみならず、都心でも空き家が増え問題となっている。(空き家ランキングでは人気住宅地の世田谷区(三軒茶屋・二子玉川)が1位(約5万9千戸「令和5年住宅・土地統計調査」))
空き家の倒壊リスク、景観悪化や防犯・衛生面の問題など、空き家があると地域の価値がどんどん下がり(周辺住宅の価格が3%程度下がるともいわれている)、空き家を抱える“地域としての問題”となっている。
買い手がいないことも問題ではあるが、一番の問題は、思い出の詰まった家を手放す・壊すことへの申し訳ない気持ちで行動がとれないという心の問題が根深くあるようです。

 

古民家の活用

古民家とは一般的に、築50年以上の伝統的な木造の日本建築で、梁・柱が太く、土間・囲炉裏など伝統的な構法で建てられた住宅をさします。
古民家と聞くと、漠然とした憧れのようなものはあるものの、実際の購入となると修繕に高額な費用がかかること、維持費の問題、また、現代のライフスタイルに合わない面も多くあり、購入に至るケースはあまり多くありません。
最近の活用事例とすると、移住者の住居・宿泊施設だけではなく、サテライトオフィス・古民家カフェ・文化体験施設などでの利活用が多いようです。

冒頭で記述した通り、私の友人は、空き家問題の解決とともにインバウンド向けの宿泊施設として民泊事業を始めました。事業として採算が合うように、空き家購入費を抑えたり、リノベーション費用を圧縮するなど初期投資費用を削減するため、苦労しています。
私自身、ペンキ塗りのお手伝いしかしていませんが、空き家問題という地域の問題解決のために少しはお役に立てたのではないかと自負しており、勝手ながら高揚感を感じた、そんな今年の夏でした。

執筆スペシャリスト

石田剛史
税理士法人石田会計事務所
石田剛史
税理士法人石田会計事務所、代表社員の石田剛史です。私の生まれ故郷である上越市に事務所を構え、父の代から数えると50年の歳月を刻むことができました。 多くの経営者との関わりと、自分自身の事務所経営を通して、事業経営における継続の難しさ、辛さを体験しながらも、それでもその先に必ずやある、成長した姿を信じ、想いを共有しながら、ともに未来を創っていければと思っております。
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