遺言書には、本文（遺言事項）の他に、付言事項を記載することが出来ます。
本文とは、「○○に△△を相続させる」など、相続分の指定や遺産を分ける方法の指定、子の認知等に関することです。
記載することで法的効力が発生して、遺言が執行（実行）されれば形に遺（のこ）ります。
対して、付言事項とは本文以外のことです。
「私の死後も兄弟仲良く暮らしてください」「今までありがとう」など、遺言者（遺言をする人）からの「想い」を付け足して記載することであり、ラストメッセージと言えるでしょう。法的効力はありませんが、相続人の心に遺るのではないでしょうか。
遺言書を作成する際、遺言者の財産をどう分けるか、税務的なこと、法律的なこと、様々な視点から本文を考えることはもちろん大切です。
その後に、付言事項についても記載することで、遺言者の「想い」が相続人に伝わり、円満な相続になることがあります。
遺言書を作成する際は、遺言事項の他に付言事項を記載することを、私はお勧めします。
