こちらの記事では、「マーケット調査を考える」といたしまして、マーケット調査をどのように行っていったら良いか、そのヒントや手法について考えていきたいと思います。
ポストコロナに向けて新たな事業展開を考えている事業者様も多くご相談いただいています。そのような中で、新規事業のマーケット調査に向けてヒントとなりますと幸いです。
1.マーケット調査のヒント
マーケット調査は、マーケティングリサーチの中でもはじめの一歩となると考えています。
端的に説明すると「現状の市場(マーケット)を知る」ことと言えます。
マーケット調査をどのような視点で進めたらよいか?
これにはフレームワークを活用するとわかりやすくなります。
マーケット調査であれば、基本の3C分析を意識すると良いです。
<3C分析>
・Customer:顧客
・Competitor:競合
・Company:自社
この3つの視点から明らかにしなければいけないことを整理し、調査を行うと良いでしょう。
2.マーケットを知ろう
上記の3C分析を軸に、マーケットを知るためのポイントを下記にお示しします。
(1)Customer:顧客
・理想のお客様は、ターゲット地域内にどのくらいいる?
・市場規模は?
・理想のお客様は、どんなニーズ、価値観や行動特性を持っている?
(2)Competitor:競合
・地域内に競合はあるか?競合はどこ?
・競合の市場シェア?
・競合の強みや弱み、特徴は?
(3)Company:自社
・自社の強みは何か?
・自社の弱みは何か?
・既存顧客の満足度、どんなお客様の声をいただいているか?
基本的な項目を書き出してみましたがいかがでしょうか。
上記を明らかにしていくことで、新規市場はもちろん既存市場に関しても明確にすることが可能です。
そしてここからが大切です。
調査からどのようにアクションにつなげるかこれが目的です。
調査はあくまで現在、または過去の内容でしかありません。
未来に向けてのアクションを調査から導くことが重要なのです。
3.マーケット調査手法
最後に、マーケット調査手法に関して触れておきたいと思います。
(1)公的データの活用
調査手法は様々ありますが、まずは無料で使用できる公的データを活用すると良いと思います。
たとえば、市場規模に関しては、家計調査などで1世帯当たりの支出金額を確認できますので、自社サービスの支出金額をターゲット地域内の理想のお客様の数から推計することが可能ですし、人口動態や将来の推計人口などもRESAS(リーサス)地域経済分析システムから簡単に取得することが可能です。
その他にも市町村等でも統計データを公表していますので、参考いただけると良いと思います。
また、公表されている外部の調査結果なども今は、Googleで簡単に検索可能ですので、
「市場規模 ○○※自社の製品、サービス」
などで検索してみるのも良いと思います。
一方で、外部の調査データは、どの会社が、誰を対象に、どのような目的で調査したかによって、調査内容も変わってきますので、自社の目的、ターゲットと合致しているかどうかは要確認する必要があります。
(2)DIYアンケート
今の時代、簡単に調査を出来るようになりました。Googleのフォームという機能を使用すれば、だれでも簡単にWebでの調査フォームを作成することが可能な時代です。
例えば、既存顧客のリストなどあれば、顧客ニーズや良く利用するお店(競合)などはDIY(do-it-yourself)アンケートにてやってみるというのも良いかもしれません。もちろん紙のアンケートでも良いと思います。
既存顧客は、自社をより良くするための情報の宝庫ですので、お客様の声を基に調査をしてみることもおススメです。
(3)調査会社に頼んでみる
もちろん当社もマーケティングリサーチの支援を行っております。調査会社に頼んでみることも一つと思います。
当社では、トキっ子くらぶ(子育て家庭会員組織)による心強いママモニターの方がいらっしゃいますので、子育て家庭の声を聞いてみたい!といった際は、お気軽にご相談いただけますと幸いです。
・トキっ子くらぶ
いかがでしたでしょうか。
今回は「マーケット調査を考える」をテーマにお伝えいたしました。
孫氏の言葉になりますが
「彼を知り己を知れば百戦殆からず」
コロナ禍や社会情勢の変化など、ビジネス環境の変化が激しい今の時代の中で勝てる戦略、負けない戦略を選択するためにマーケット調査は重要な役割を担うと考えています。今回の内容が新規事業や今後の戦略、施策の実行に向けてのヒントとなりますと幸いです。