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初心者でもできる!オンラインショップ成功のための戦略と選び方のコツ

1.はじめに:EC市場の拡大と競争激化

こんにちは、グローカルマーケティング株式会社の武田と申します。
みなさん、ここ数年でオンラインショッピングがどんどん便利になっているのを感じていませんか?実はEC市場は急速に成長していて、2023年にはBtoC-EC市場規模が24兆円に達したとされています。これは、2014年から約10年間で市場が倍増したことを意味しており、特に2020年のコロナ禍以降、その成長が加速しました。今ではオンラインでの買い物が当たり前になり、利便性を求める消費者がどんどん増えているのです。
しかしその一方で、新しく参入する事業者が増えて競争も激しくなっています。この状況で成功するためには、しっかりとした戦略が欠かせません。この記事では、オンラインショップで成功するためのポイントについて、できるだけわかりやすくご紹介していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。

2.オンラインショップで成功するためのポイント

オンラインショップを成功させるためには、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。以下に、成功するための基本的なステップを順番にご紹介します。

2-1. ターゲット設定と価値の明確化

オンラインショップで成功するには、「誰にどのような価値を提供するか」を明確にすることが重要です。ターゲット顧客層を具体的に設定することで、効果的なマーケティングが可能になります。年齢、性別、居住地、興味・関心、ライフスタイルなどの要素を考慮し、ターゲットとなる顧客のペルソナを作成しましょう。
例えば、あるお米屋さんがターゲットを「40代後半以降のご夫婦世帯」に設定しました。「少量でも質の高いお米を求める」「健康的な生活を送りたい」というニーズに焦点を当てた商品を開発し、独自性を打ち出したことで、高価格帯ながらも売上を伸ばすことに成功しています。このように、価格競争ではなく、独自の価値を提供することが成功の鍵です。

 

2-2. 市場調査と競合分析

ターゲットと提供価値を明確化したら、次は市場調査と競合分析を行います。販売予定商品の市場規模、成長性、競争環境などを把握することが重要です。販売プラットフォーム上の競合商品を調査し、価格戦略や顧客評価を分析することで、自社の強みや弱みを明確にすることができます。
最近では、AIを活用した検索エンジンも役立ちます。例えば、Perplexity.aiは、様々なサイトから情報をまとめてくれるため、効率的に市場の全体像を把握するのに有効です。

 

2-3. 自社リソースの確認

EC事業を始める際には、自社のリソースをしっかり把握し、無理のない計画を立てることが求められます。予算や人員、時間を具体的に確認し、専任の人材を確保するか、外部の専門家を活用するかも含め、体制を検討しましょう。特にECサイトの構築や運営には多くの時間と労力がかかるため、適切なリソース配分が成功のカギとなります。

3.オンラインショップの種類と選び方

オンラインショップには大きく分けて「モール型」と「自社ECサイト型」の2種類があります。それぞれの特徴を理解し、自社に合った形態を選ぶことが重要です。

3-1. モール型オンラインショップ

楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングなどのモール型オンラインショップは、多くの集客力を持ち、比較的容易に売上を上げやすい点が特徴です。モールが提供する物流システムや決済サービスを活用できるため、初心者でも安心してスタートできます。
しかし、その反面、手数料が発生するため利益率が圧迫される可能性があります。また、競合が非常に多いため、独自性を打ち出すことが求められます。

■各モールの特徴

①楽天市場: 国内最大級のECモール。集客力が高く、楽天ポイントによる顧客囲い込みも可能ですが、出店費用と手数料が高額です。

②Amazon: 世界最大級のECモールで、購買意欲の高い顧客が多いのが特徴。プライム会員向けの優れた配送サービスもありますが、価格競争に巻き込まれやすい点が課題です。

③Yahoo!ショッピング: 初期費用が低いため、スタート時のリスクが少なく、PayPayポイントで顧客囲い込みが可能です。しかし、集客力は他のモールに劣ります。

 

3-2. 自社ECサイト型

自社ドメインで運営するECサイトは、ブランドイメージを強く打ち出せる点がメリットです。自由度が高く、独自性のあるショップ作りが可能ですが、集客のための広告費やSEO対策が必要で、人材や運用スキルも求められます。

 

3-3. 手軽に始められるプラットフォーム

メルカリShopsやBASEなど、手軽に始められるプラットフォームもあります。初期費用がほとんどかからず、簡単にショップを開設できるため、小規模事業者やオンラインショップ初心者にとっては魅力的な選択肢です。しかし、集客は自力で行う必要があるため、マーケティングの知識が求められます。

■メルカリShopsの特徴
メルカリの利用者基盤を活かし、初期費用や月額費用が無料で始められます。特に食品や農産物を扱う事業者にとって、顧客と直接繋がる機会を持てるため、スモールスタートに最適です。

 

4.オンラインショップ選びのポイント

オンラインショップの形態を選ぶ際に重要なのは以下の3点です。

①初期費用とランニングコスト: 楽天市場は初期費用が高いため、低コストで始めたい場合はYahoo!ショッピングやメルカリShopsなどが向いています。

②集客力: 集客力の高いAmazonや楽天市場は新規顧客を獲得しやすいですが、競合が多く価格競争になりやすいです。自社ECサイトの場合はSEO対策や広告の工夫が不可欠です。

③商材との相性: 扱う商材によって適切なプラットフォームは異なります。例えば、食品や農産物ならメルカリShops、ハンドメイド作品ならCreemaやminneが向いています。

特に、初めてEC事業を始める事業者には、初期コストが低いYahoo!ショッピングやメルカリShopsで経験を積むことをおすすめします。ここでの経験を活かして、楽天市場やAmazonに展開することで、リスクを抑えながら売上を拡大していくことが可能です。最終的には、自社の状況と目標に応じた最適な選択をすることが成功への鍵となります。

執筆スペシャリスト

武田 知浩
グローカルマーケティング株式会社
武田 知浩
WEBマーケティングを専門にコンサルティングやセミナーを実施しています。 WEBサイトのアクセスログ解析を行い、訪問ユーザー、流入経路、サイト上での行動について具体的数値に基づいた改善施策提案を行います。WEBマーケティング領域の最新の事例を紹介させて頂くのは当然のこととして、各社の実情に即したツール等の活用を心掛けております。 <保有資格> Google アナリティクス個人認定資格保持 2級販売士(証82-2第00272号)
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