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くるみん認定、プラチナくるみん認定の認定基準等が改正されます

くるみんマークとは、次世代育成支援対策推進法に基づき、一般事業主行動計画を策定した企業のうち、計画に定めた目標を達成し、一定の基準を満たした企業は、申請を行うことによって「子育てサポート企業」として、厚生労働大臣の認定(くるみん認定)を受けることができます。この認定を受けた企業の証が、「くるみんマーク」です。
この認定基準が令和7年4月1日より改正されます。

<認定基準の見直し>


参考:次世代育成支援対策推進法の改正に伴い、くるみん認定、プラチナくるみん認定の認定基準等が改正されます(厚生労働省・都道府県労働局)

新たな基準では育児休業等の取得率などに関する要件が厳格化されます。

3段階の認定のうちたとえば「くるみん」では、男性の育休取得率の基準を従来の「10%以上」から「30%以上」に引き上げとなります。また、現行の各認定制度の基準において、女性労働者全体の育児休業取得率を75%以上としているところ、改正後は、女性の有期労働者の取得率もあわせて、75%以上とすること要件が追加されます。なお、既に受けている認定はそのまま有効で、施行日から2年間は現行の基準で認定申請をすることができるなどの経過措置があります。

くるみんマークは求人サイトや、求人票、自社の宣伝広告等に掲載が可能です。掲載することによって、育児と仕事を両立できる企業は職場環境が整備されている企業として、イメージアップが期待できます。働きやすい環境によって、離職率の低下、従業員のモチベーションが高まれば、生産性の向上も期待できます。また認定を受ける事により、賃上げ促進税制の控除率が5%相当上乗せ加算されます。その他くるみん助成金や、公的調達における加点評価、資金融資の特別金利等の制度を利用可能となります。

若者の人口が減少している今、働きやすい環境を進めるか否か、自社の制度の見直しと状況を確認し、また今後の企業戦略として認定を目指すのはいかがでしょうか。

執筆スペシャリスト

佐藤 雪
小川会計グループ
社会保険労務士法人 KBS
佐藤 雪
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