年を重ねると「俺の体もポンコツでガタがきている・・・」なんて話が聞こえてくる。備品や機械などは古くなるとだんだん修理の頻度も増えてくる。そして修理より買ったほうが安いという状況になりかねない。さらに時が過ぎると修理しようと思っても部品がなくなり「そろそろ寿命ですね」と言われる。
経営にまつわる話では、事業に使う資産には耐用年数という考え方がある。簡単にいえば国が定めた使用可能期間があるのだ。
- 減価償却
耐用年数を使って計算する手続きが減価償却というもので、慣れないと理解しにくいものだ。代金は購入時に支払うが、使っている間は計算上の経費を計上することが出来るのである。簡単にいえば、500万円の備品を5年間の耐用年数なら毎年100万円ずつ経費処理するというイメージだ。しかし、実際には計算方法が色々あり、さらには「特別」や「特殊」な償却もあってわからなくなる。
- 耐用年数表
耐用年数の表は公表されていて、実は様々なものが載っている。例えば、牛・馬・豚などの生き物や、絵画などの美術品などである。ちなみに牛乳を搾るための牛は6年で、馬は8年であるが、競走馬は4年など用途によっても違いがある。桃やぶどうの樹は15年だし、ブルーベリーや栗、梅は25年と長い。ただ成熟してからの年数なので、寿命とは違う。絵画は装飾品であれば8年などと決まっているが、世界に一つしかない有名画家の絵などいわゆる“本物“は減価償却できない。
- 長も~ち
資産を使える期間は、修理やメンテナンスをして長持ちさせたいものだ。しかしそれでも古くなってくると大規模な改修が必要になったりする。さて、資産であれば機能を追加したり部品交換したりできるが、人間はそうはいかない。まずは、ドックや検診、日々の体のメンテナンスをしておきたい。疲れたと感じるのは体より心の面だったりすることもあるのでバランスよくケアしたい。
ポンコツなんて言わないで、物も自分の体も長も~ちするように大切に使わせて頂きたいものですね。