今の経営環境は常に想定外が起きるという心構えで臨む方が正解のようです。そんな中で、私たちができることは、自分自身に自信をもって、新たな学びと新たな体験を得ることだと思います。
今、学び直しとかリスキリング、人への投資と言われるものです。今の自分をレベルアップする学び、将来の可能性を秘めた新分野の学びなど、私はどちらも大切だと思いますし、ぜひ企業はそれを支援して欲しいと思います。なにより本人のやる気が前提となります。
企業の学びの状況を見てみると、生産性向上や仕事へ直結と言う意味では、実務現場教育のOJTが優れておりますが、先が見通せないVUCAと呼ばれる時代にあっては、より幅広い学びが必要となるためOFF-JTが注目されています。では支出額はと言うと厚生労働省の調査では、OFF-JTと自己啓発の合計で一人当たり15,000円です。これはコロナ禍前の水準20,000円より低下している状況です。さらにはリーマンショック前の32,000円の水準の半分以下という現状です。つまり日本の企業は10年以上教育費を大幅に抑えてきたことになるのです。経済産業省の調査で能力開発に非常に積極的な企業のOFF-JTと自己啓発の費用は合計で一人当たり4万円という調査もあります。
「人手不足で研修の時間がとれないよ」、という悲鳴も聞こえてきそうですが、選抜メンバーだけでも外部の研修や、友好企業への越境体験など試みてみてはいかがでしょうか?
何かが変わると信じて!