コラム

Column

ヒト・モノ・カネ・情報+AI

コロナ感染症の収束とともに、世界中に生成AIという新たなエキスが拡散しています。生成AIは、人間と同じように会話したりすることが可能です。初期は文字によるチャットが中心でしたが、すぐにでも音声や画像、映像を組み合わせてコミュニケーションができるようになりそうです。

生成AIは、24時間いつでも、いやな顔をせずに、何でも相談に乗ってくれる相手です。でも、まったく的なずれの回答や誤った回答をすることもありますし、人間の感情や倫理観などを欠くというデメリットもあります。今後は、パソコンやスマホだけでなく、家電や車・家、あらゆるサービスに組み込まれていくでしょう。知らず知らずのうちに、私たちはAIのチカラを借りながら仕事をしたり生活をしたりすることになると思います。

生成AIは、とても便利で人間の仕事や生活の幅を広げる可能性を秘めた技術です。しかし、その反面、頼り過ぎて何もできなくなるような不安や、人間にとって友達なのか敵なのか、分からない存在でSFチックな恐怖感もあります。一方で、わが国では構造的な生産年齢人口の減少による人材不足から、AIのチカラを借りずにはいられないのが現実だと思います。

経営者の方との相談では、生成AIはよく話題となります。しかし、単なる世間話と捉えて、「うちの会社・うちの業種はまだ関係ないよ」と言います。しかしそれは本当にそうでしょうか?きっと知らず知らずに生成AIのお世話になるのだと思います。日常の生活も仕事も全てに関係して空気のように拡散して広がっていくのでしょう。

8年程前に日本の労働人口の49%がAIやロボットで代替可能にというようなレポートが話題となりました。これは10年前に発表された雇用の未来という論文を基に日本の職業に置き換えたものです。当時に私が書いた新聞のコラムでは「経営に必要な、ひと・モノ・金・情報にAIが仲間入りする」「AIに変わられる危機感を感じなくていけないのは役員や経営者」と書いていました。

時が経って、コロナ禍でデジタル化が一気に進み、そして生成AIの誕生によりレポートの内容が現実のものとなりつつあります。生成AIは、人間の仕事や生活を助けるだけでなく、変えてしまう力を持っています。つまりチャンスとリスクの両面がありますが、それは自動車や飛行機と同じで便利だが、危険もあることと同様だと思います。生成AIとどう付き合っていくかは、私たち自身が決めることになりますが、その判断をするためにも、まずはお付き合いをしてみる必要があるのではないでしょうか。

◆講師プロフィール◆
パートナーズプロジェクト税理士法人 税理士・行政書士 藤井英雄

<得意分野>事業継承支援・起業/創業支援・相続/贈与相談・経営相談

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藤井 英雄
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藤井 英雄
税理士の藤井英雄です。 事業承継支援、起業・創業支援、相続・贈与相談等が得意。 常にバランス感覚を持ってお客様と接することを大事にしています。 多角的な視点での提案をさせていただきます。 経営相談はお任せください。

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