コラム

Column

人材の育成と企業の成長

春から、新入社員が入社しました。一年間を通して慌ただしい当社ですが、この時期は職場にフレッシュ感が漂い、若返った気分になります。

さて、仕事柄多くの企業に関わる機会があるのですが、成長していく企業には特徴が3つあると考えます。

①明確なパーパスや経営理念を持っていること
②付加価値の高いサービスや商品を持っていること
③人材の育成に積極的であること

一つ目のパーパスとは、企業や組織が何のために存在するのか、「存在意義」のことを言い、経営理念とは、経営者の想いや経営哲学を言語化したものであり、企業の行動や目標を同じ方向に導くための重要な内部ルールです。
つまり、「当社はなぜ、この事業をしているのか?」という問いかけに答えられる企業ということです。

二つ目の付加価値の高いサービスや商品とは、「あなたの会社が良い、あなたの商品が欲しい」というような、お客様から高い評価を受けている独自のサービスや商品があるということです。

この2つを理解し実行していくため、企業風土になくてはならないものが人材です。「人材=人財」 と捉え、育成に積極的な経営者及び組織が成長し続けられるのだと思います。
ピーター・F・ドラッカーが残した有名な言葉の一つに、「従業員はコストではなく、経営資源である」というものがあります。企業を見ているとその通りだと感じます。
経営者は、社員をコストとしてではなく、経営資源として価値ある人材に育てる責任があると思います。昨今、人材不足・人口減少というものが社会問題となっており、より一層その重要性を感じます。

企業の成長は、人材の育成とともにあります。
そして、人材が育つ環境を整えること、これがトップの役割であると思います。
1 思い(パーパス・経営理念)を社員と共有していること
2 社員のキャリアプランを構築し、運用していること
3 人事制度を構築し、その運用に力を注いでいること

人材の育成には時間がかかります。育成は組織として取り組む必要があります。人材は、ただ年月が経てば自動的に育つわけではないのです。
しかし、組織として丁寧に教育を行い、積極的に投資していくことによって、驚くほどの「人財」が生まれることもあります。それが正に成長企業にとっての経営資源ではないでしょうか。それには明確な人材育成ビジョン・キャリアプランが不可欠なのだと思います。

毎年、様々な新入社員との縁が生まれますが、確かなビジョンをもち、人材育成に取り組めば、そこから企業が成長していく展望が視えるのではないでしょうか?

 

◆講師プロフィール◆
小川会計グループ
株式会社小川会計コンサルティング
小川 公一

<得意分野>
MAS監査・事業承継コンサルティング

<ご挨拶>
通常の月次監査の傍ら、経営計画作成・実行をご支援しています。また、自身が後継者でもあり、お客様の事業承継支援に特に注力しています。
お客様の情熱や行動を全力でサポートできるよう、自分自身の実体験を交えながら、
現実に役立つアドバイスができるよう日々務めています。

↓詳しい講師プロフィールはこちらから↓

https://san-niigata.com/author/san0005/

執筆スペシャリスト

小川 公一
小川会計グループ
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小川 公一
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