コラム

Column

新しい自分

税理士 行政書士
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2019.12.27

除夜の鐘が「ごーん」と鳴って新年がスタートすると身も心も新しくなったような気分になる。子どもの頃は遅くまで起きている特別さも手伝ってさらに大きなイベントのように感じられたものだ。歳を重ねるとその感動は薄れていくがそれでも、新年へ変わる瞬間は心がワクワクする感じがする。現実的には、数分前の大晦日と何も変わっていないのに、新しいページが開かれたように感じるのはなぜだろう。

●苦難のあとの新
あたらしい「新」という言葉はとても魅力的な言葉である、新年の他にも、新学期・新入社員・新製品など新がつくと心が躍る感じがする。考えてみれば、子どもであれば、受験勉強をして試験に合格して新入生となる。また、卒業後は就職活動をして試験に合格して新入社員となるのだから、やはり「新」は苦労の後の特別なスタートなのである。企業であれば新商品や新製品を出してゆくことが大きな課題となる。実際に新製品を生み出そうとすれば、その過程で生じる開発の失敗や苦労が必ずついてまわるものである。それゆえに新製品が生まれた時には喜びが大きくなる。苦労や思いが練り込まれるほどに新しい価値が高まるのだろう。

●一番新しい自分
以前、かりゆし58のの前川真悟さんが「人は歳をとるとどんどん古くなっていくように思うかもしれないが、今という一瞬一瞬で新しくなっている、今が一番新しい自分なのだ」と言うような話をしていた。言われてみるとその通りであるが、新しいというのは新製品に代表されるようにどんどん性能が良くなってゆくようなイメージがあった。だから、歳を重ねてゆくなかで「一番新しい自分」という前向きな言葉を意識したことがなかったので、とても背中を押してくれるありがたい言葉に感じた。一緒にいた妻にも聞いてみると、やはり同じように感じたという。逆に言えば「一番新しい自分」と言われてとても新鮮に感じるような年齢になったのかと思う。

●新しいステージ
神話のスフィンクスが出したという「朝は4本足で、昼は2本足になって、夜は3本足になる動物はなにか」という問いがあった。朝を生まれた頃、昼を成長した頃、夜を老いて杖をつく頃と考えて「ひと」が答えになる。ひとは何歳から老いを感じるのかは人それぞれだと思う。仮に身体的に杖が必要になっても、今が一番新しい自分であることは間違いない。新しい自分は新しいステージを楽しめばよいのだから、過去と同じことができなくても気にすることはない。いつも「一番新しい自分」と思って過ごす人生は素敵に思えるはずである。
父が以前「毎日、日めくり暦の格言などに元気をもらっている。一枚の暦をめくることで新しい世界が広がることに感謝して楽しんでいる」と話していたことがあった。毎日、自分自身のページをめくり、一枚めくるたびに一番新しい自分を感じられたら幸せな一年になりそうである。

執筆スペシャリスト

藤井 英雄
パートナーズプロジェクトグループ
パートナーズプロジェクト税理士法人
藤井 英雄
税理士の藤井英雄です。 事業承継支援、起業・創業支援、相続・贈与相談等が得意。 常にバランス感覚を持ってお客様と接することを大事にしています。 多角的な視点での提案をさせていただきます。 経営相談はお任せください。

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