オンラインセミナーでソニーの社長を務めた平井一夫氏の講演を聞くことができました。
「ソニー再生のリーダーシップ」という内容でリーダーシップを発揮するためのポイントとして次の3点が紹介されました。
1.正しい人間になる
2.多様性と異見を重視する
3.現場へ行く
目からウロコだったのは、「リーダーに求められているのは実績ではない。」という点です。
中小企業では経営者もプレーヤーとして売上の確保に努め、会社を守る必要があるのが現実だと思います。
しかし、その講演では上司に求められるものは、IQ(仕事の実績)よりEQ(心の知能指数)であるという点を話されていました。
他にも
・EQの高いリーダーは、会社全体のモチベーションがあがり、通常は80%の力で仕事をするメンバーが100%の力で仕事に向かう組織を作ることができる。
・肩書で仕事をするのではなく、メンバーからリスペクトされる人格で仕事をするべき。
・現場で社員へ説明等を行う場合も、カッコつける必要はなく、噛んでもいいから自分の言葉でハートを伝えることであり、準備した原稿を読み上げることではない。
・誤りを認めることができ、分からないことを分からないと言えるリーダーになるべき。
など、多くのアドバイスを聞くことができました。
最後の質疑応答で「同じ目線で見る」ための壁を越えたと感じた瞬間として、「自宅のゴミ出しは社長がするんですか?」と社員から質問を受けた時と回答されていました。
人間として興味を持たれたる事が、色々な話を本音で話し合い相手に腹落ちしてもらうために必要な事という紹介でした。
ソニーという巨大組織で、メンバーの方々が発揮する力が80%から100%になる効果は絶大なものだったのでしょう。
私も様々な方から興味を持ってもらえるよう、日ごろの行いを見直したいと思った次第です。