コラム

Column

Z世代とのコミュニケーション

新年度を迎えるにあたり、新入社員に対する期待が高まる一方で、Z世代と言われる新卒社員の指導や育成に不安を持たれる方も多いのではないでしょうか?
今回のコラムでは、Z世代とのコミュニケーションの取り方についてお話します。

【1. Z世代が生まれた時代背景】

Z世代とは、1995年以降に生まれた世代で、その時代背景は、以下の通りです。
① 経済低迷(バブル崩壊、金融危機、就職氷河期)
② 教育改革(厳しい指導の減少、個性と自主性重視)
③ IT技術の進化(生まれた時からのインターネット環境)

【2. Z世代の価値観】

① 自分の時間を大切にして、ほどよく無難に生きる
マイペース重視で居心地よく過ごしたい(同調圧力や慣習に流されない)
② 自己承認欲求、発信欲求が強い
SNSで情報を発信し、「いいね」をもらいたいという発信欲求や自己承認欲求(どう見られるかが強い)

【3. Z世代の特徴】
① オープンでフラットな関係を好む(上下関係を意識しない)
② 叱られることに弱い(叱られたことが少ない)
③ 人前で褒められることを嫌う(目立つことを嫌う)
④ 意味のないことに時間を使うことを嫌がる(タイムパフォーマンスを意識)
⑤ 最短で成長したい(自分の成長に興味あり)
⑥ 地位や金銭への執着が少なく、安定した生活を求める

【4.Z世代とのコミュニケーションの取り方】
① 「頑張ろう」という気持ちを持たせるために、単調な褒め方をしない
例:いいね。でも、ここをもっとこうしたら更に良くなるよ

② Z世代に理解を示し、頭ごなしに行動を否定しない
③ 対話の機会を積極的につくる
Z世代を対象にしたアンケートでは、上司との対話を望んでいる人が多い

【5.Z世代とのコミュニケーションでやってはいけないこと】

① 人によって態度を変える
好き嫌いで接することは、Z世代から嫌悪感を抱かれる

② 仕事以外のコミュニケーションを全くとらない
仕事の話に限定したコミュニケーションでは、深い信頼関係を築くことは難しい

③ 自分世代の基準だけで考え比較する

「自分の若い頃は●●だった」「若いうちは▲▲すべきだ」といった自分世代の基準だけで考え、比較をしない

Z世代との関わり方で重要なことは、価値観の違いを受け入れることにあります。
Z世代と関わることで、組織の多様性(ダイバシティ)の進化にも繋がります。
Z世代の育成を通じて、組織の多様性を進化させていきましょう。

 

 

◆講師プロフィール◆
MSグループ
株式会社 エム・エスオフィス
若月 一浩

<得意分野>
品質管理
食品安全衛生管理
社員研修

↓詳しい講師プロフィールはこちらから↓
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執筆スペシャリスト

若月 一浩
MSグループ
株式会社 エム・エスオフィス
若月 一浩
品質管理の業務経験は30年以上になり、品質マネジメントシステム主任審査員として審査登録機関で審査活動を行っています。また、国際規格をベースとした食品安全衛生管理の支援は5年の経験があります。社員研修は、主に営業研修等の目的別研修や管理者研修等の階層別研修、ワーク・ライフ・バランス導入、ハラスメント防止等の働き方改革関連の研修を行っています。組織の問題・課題を踏まえた支援をモットーにしておりますので、お気軽にお問合せください。

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